Task9 ゴールできました!! ¥(^・^)/

  • 2013.01.25 Friday
  • 08:02

 朝、今日は晴れています。きっと大きなタスクができるだろうっと期待が膨らみます。

 テイクオフに着くとすぐにタスクボードがセットされました。内容は79kmでテイクオフから北へ4kmほど先のスタートシリンダーに入ったあと、南へ45kmのターンポイントA06の400mシリンダーに入り、次は同じA06の15kmシリンダーの外に出て、A06にゴールです。
出ました!!オプションが豊富なタスク!!PWCでしか経験できないタスクです。


 どこでEXITしようか迷うのですが、その反面、挽回のチャンスもあります。不安だらけですが、状況に応じて良い選択ができるよう

 「焦らないで行こう」

 と、自分に言い聞かせます。
 時間が発表されました。10:15ウインドウオープン、11:30スタートです。

 いつもあるはずのハウスサーマルポイントは上がらずとても渋そうでしたが、フローが時折入るので早くテイクオフしました。

 飛んでわかったのですが、基本的に裏風でとても乱れていました。4km先のスタートシリンダーがとても遠く高さを維持するのがむつかしく感じました。

 スタート時間になりました。少し遅れましたが、その分、良いコースを選べました。

 A06に入り、グループの動きを見ます。トップグループは雲が成長しきった山の方へ向かいます。しかし、少数派が沖狙い・・・僕はグループの後ろをついて行っても挽回はないし、何しろ成長しきった雲が日照を遮ってしまうので、沖を選択しました。

 少数でしたが、沈まないコースを飛ぶことが出来、EXITは成功でした。ゴール手前10kmで高度を稼いでファイルグライド・・・と、行きたところですがGPSは届かないと言っています。

 昨日の失敗があるので、あともう少し上げようと、5km手前で渋いサーマルで100mほどあげ直してファイルグライド!グライドパスではギリギリ届きそうです。スピードセクションシリンダーまでフルアクセルで進みます。

「何とか届いてくれ!!」

 スピードセクション通過!!

 あとはゴールシリンダーです。スピードを緩めて慎重に向かいます。
今日は無事にゴールに届きました。

ご声援ありがとうございます。
明日のラストタスクも頑張ります。
引き続きご声援をよろしくお願いします。

Task8 300mショート(T T)

  • 2013.01.24 Thursday
  • 10:59

 24日、曇りで靄がなかなかとれません。サーマルも期待できそうにないことから63kmとショートタスクが発表されました。
 11:00ウインドウオープン、エアスタートは3kmほど東にあるポイントをとって、29km北上、20km南下、北東方向へ13kmさきのゴールです。



 ダミーが上がりだしてゲート前が混雑し始めます。
 コンディションが渋いのでスタートの中で待たずにハウスサーマルの良いポジションで待ちたいのは全員同じ気持ちです。


時間となり、一斉にスタートです。


 スタートをとった後は北のターンポイントを目指します。先頭の集団は一度雲底につけると高度を下げずにハイスピードでどんどん北上するのですが、僕はそのサーマルで上げることが出来ず雲底につけないまま移動することになりました。


 かなり遅く60kmくらいだということもあり、あっという間にレースが終わってしまうのでは・・・と半ばあきらめて飛ぶことになりました。



 次の南のターンポイントの手前ではリーサイドでかなり揺さぶられ、みんなには置いて行かれ、心が折れそうになりましたが何とか上げてゴールに向かいました。

 GPSでは、届くかどうか微妙です。手前5kmほどで渋いサーマルで上げ、サーマルがなくなったら移動して3km手前で少し上昇があるので回しますがすぐに上がらなくなって移動して、スピードセクションに入ってあと2kmというところで高度が足りません。

 あえなくゴール手前300mで降りてしまいました。あともう少し上昇があればゴール出来たのですが仕方ありません。

 明日はもっと頑張ります。

 ご声援よろしくお願いいたします。

Task7 距離を伸ばせず・・・

  • 2013.01.23 Wednesday
  • 11:37

 23日、雲に覆われた朝で始まりました。冷たい裏の風がいつもよりも強く吹いています。

 それでもいつの間にか、風がやんでサーマル雲がしっかりできて、111kmのタスクが発表されました。10:15ウインドウオープン、11:15テイクオフを中心とする3kmシリンダーをスタートした後、南へ58km先のターンポイントの後、北に53kmにあるゴールと、超シンプルです。

 ですが、一つだけのターンポイントのシリンダー半径が35キロもあるので、どこで山から離れるか、リンダーのどこをとるのか、作戦の分かれるところです。


 朝一番に裏風が強かったので、いつまた裏風に変わるかもしれないと、早めにテイクオフしました。


 雲底がすぐそばなので、良いポジション取りが難しいです。


 スタートしてからは山の近くを5kmほど進み、雲底へつけた後は谷をわたるグループに着きました。山をまだ突っ走るグループ、もっと手前で沖に渡ったグループといくつものグループに分かれて飛んで行きますが、対岸について進んでいると半数ぐらいが集まって移動していました。

 山側を雲底までつけて良いペースで進んでいたのですが、ターンポイント手前10kmほどのところでサーマルがなくなります。
 その中の半分ほどの選手が、山はだめだと早く判断し沖へ出て行きました。


 僕はまだ山の可能性を待っていたのですが、結果的に沖へ行くことになりました。山から離れて正解だったのですが、いかんせん、判断が遅すぎました。先にサーマルを捕らえたグループは雲底まで上げて進みます。僕も高度を上げ直しはできたものの、有効な高さまで上げ直せず58km付近でランディングする事となりました。

 帰りはローカルバスでロルダニニョまで帰ってきました。バスはかなり頻繁に走っているので大会バスよりも到着が早く便利でした。

 ホテルに一人でとぼとぼと帰ってくると、ホテルの家族の皆さんが温かく優しく迎えてくれました。



明日は良い判断が出来ますように・・・!

明日もがんばります。ご声援よろしくお願いいたします。

Task6 130kmゴールできました!

  • 2013.01.22 Tuesday
  • 11:55

 22日、130kmのタスクが組まれゴールできました。Taskの順位は41位でしたが、総合では24位と少しずつ上昇で来ました。皆さまの応援のおかげです。

 明日に備えて寝ることにしますので、詳細レポートはまた後日とさせてください。

 明日もがんばります。ご声援をよろしくお願いたします。

レストディ

  • 2013.01.21 Monday
  • 23:29

 21日、レストディです。

 実を言うと18日の夜からおなかを壊し、腹痛と下痢とでブログに手をつけることができませんでした。ブログ更新をお待ちいただいていた皆様にお詫び申し上げますとともにご心配をおかけし申し訳ございませんでした。

 発症はまず、同室の成山さんが17日の夜に発症し、僕と平木さんが同じタイミングで18日に発症。前の日に食べたもので共通するものは・・・!?

  17日の夜に三人で食べたあれ!?
  美味しかったのでつい食べ過ぎたあれ!?
  食べてる途中でおなかにドーンと来たあれ!?

 本日、更新できなかった分をアップしたいと思います。

 お待ちいただいている方には遅くなり申し訳ございませんが、おなかの調子をうかがいながら書きますので、どうぞ気長にお待ちくださいますようよろしくお願いいたします。

Task5 アクセル踏み疲れました・・・

  • 2013.01.20 Sunday
  • 06:28

 20日、以前よりよく眠れました。しかし、まだ余談を許さないお腹状況を抱えタスクに臨みました。

 霧は早く上がって良いコンディションです。ちょっと重りを持った方がいいかな・・・?って思って水を1kgほど多く積みました。それでもコロンビアに来た時よりも軽くなっています。下痢してやせたのでしょうか!?

 テイクオフの風のコンディションが昨日に引き続き今日も良くありません。膝にすり傷を負った選手があちこちにいます。そういえば昨日ド派手にスタ沈していた選手がたくさんいました。ウインドウオープンからエアースタートまで1時間しかないため風が悪い中焦って我先へといったからでしょう。

 こんな状況にもすぐに対応するのがPWCです。今日はウインドウオープンが10:15でエアスタートは1時間15分後の11:30です。スタートは昨日同様、テイクオフを中心とする3kmシリンダー。南へ17kmのターンポイントの後は谷の反対側へ北上すること17km。また谷を反対側へわたり北西へ33km、26km北上して最後のターンポイントをとったら南へ15km先のゴールを目指す112kmのレースです。これでもかというくらい谷を往復させるコースとなっています。


 今日もウインドウオープンぎりぎりに薬を飲んで、トイレに行って、ゲートに並びました。運がいいことに優先ゲートから体重計に乗ることを条件に入れてもらえました。体が重たそうにしていたからでしょうか?重りを持ちすぎていると怪しまれたのでしょう。体がつらそうにしている理由は重りのせいではなく腹痛のせいなのはご存じのとおりです。

 ゲートで並んでいる間も結構つらいので早めにゲートインできてラッキーです。でも、相変わらずスタ沈の危険性は高い風のコンディションなので、より一層慎重に、そして連日の腹痛で体力が衰えていることを考えて思いっきり地面を蹴りました。

 テイクオフ後は次に備えてシリンダー内の南側で優位な場所を探します。雲底のそばでエアスタートの時間を待ちます。山の奥側のグループと沖のグループ、そして中間のグループに分かれました。僕は中間のグループで雲の脇を雲に入らないように上昇でき、そしてスタート時間を迎えるました。我ながら良いスタートを切ることが出来ました。


 良いスタートを切った集団には有力選手がたくさんいます。

 普通に飛んでいては置いていかれるし追い抜かれていくのがわかります。下手に後ろを振り向いてしまうと、無意識のうちにアクセルが緩んでしまいそのすきに抜かれます。そう、背後には常にトップのスキを狙っている輩が控えているのです。


 トップグループにしがみついて40kmほどの地点まで来た時、セカンドグループが良いサーマルをヒットさせ、トップグルーは渋いサーマルでスタックする場面に遭遇しました。そこで驚いたのがルカドニーニ選手です。もちろんトップグループにいた彼はどんどん低くなっていきます。にもかかわらず、いったん高度を上げ直すのではなくサーマルを捨て、上げきったセカンドグループよりも早く、しかも誰よりも低く次のターンポイントへと向かっていくではありませんか!?

 高く余裕で向かうセカンドグループより先に行って効率の良いサーマルをヒットし、そしてリードを許さない!!そんな気迫を感じるフライトを見ることが出来ました。

 感動を覚えながら遅れてついていきます。谷の西側は練習日に飛んだことのある場所でした。

 「あそこであげたな」
 「反対側からみるとこんな地形だったんや」

 とか、まるでずいぶん昔のように懐かしく思い出しながら雲底までつけて、今度は最北端のターンポイントを目指します。北上するにつれてサーマルが弱くなったのか、はたまた、みんなサーマルのありかがわからないのか全体のスピードが落ちました。僕が低い位置ではありますが何とか先頭グループとともに移動し最後のターンポイントをクリアーしました。

 このままの勢いでファイナルグライド・・・と行きたいところですが、ゴールまでどう見ても滑空比では届かない角度ですし、2台ある両方のGPSが届かないと言っています。

  「昨日は上げすぎたが、いくらなんでも低すぎるんではないか?」
  「ここは無謀な賭けに出ず、もう少し上げてから行こう」
  「GPSが届くと表示したが、どうせなら鳥がいるラインを選ぼう」
 ※コース上を飛ぶ鳥の動きで沈下が少ない、もしくはリフトが期待できました。

 という作戦で最後の12km以上の距離をフルアクセルで進みました。同じタイミングで同じ高度ですぐそばに数機いましたが、おそらく同じようにファイナルグライドを切ったとこでしょう・・・気にすると抜かれるのでゴールに集中します。姿勢は、足はピンとアクセルをフルで踏み込みロックし、手や顔の空気抵抗を減らし、ひたすらGPSの矢印と実際に見えるゴール目指します。

 ファーストタスクでは周りのスピードばかり気にしていましたが、それが抜かれる原因だと思い始めたからです。周囲に惑わされることなくゴールまで一直線に・・・

 ゴール手前にあるスピードセクションシリンダーまであと少しというところで足がつりそうになる感覚がありました。でも、今ここで緩めるわけにはいきません。

   大丈夫・・・
    もうすぐ・・・
     がんばれ・・・



 自分を励ましながらスピードセクションをカット!ふぅ〜、やっとアクセルを緩められる・・・でも、まだゴールしたわけではありません。
※スピードセクションとは低高度までフルアクセルを踏むと危険なため、安全上ゴールより手前1km以上にスピードセクションのシリンダーを設け、そのシリンダーをカットした時間がタイム得点となります。スピードセクションを通過後はアクセルを緩めてもいいのですが、実際のゴールラインには届かなくてはならないのです。

 下を見るとゴールラインまで届かず降りてしまった選手がいます。アクセルは緩めますが、ゴールまで安全に辿り着くため気を引き締め直します。ゴール手前は強烈なシンクがありゴールライン通過はなんと対地30mくらい。風に向くためのワンターンしかする余裕がありませんでした。

 飛行場に届いたにもかかわらずゴールラインには届かなかった選手たちも数人います。かわいそうですが、これが勝負です。僕も判断を間違ったままだったらゴールできなかったかもしれません。最小限の余裕でリスクをマネジメントする・・・これが勝負のカギかもしれません。



 とりあえず初日に来たことのあるゴールの空港で記念撮影です。
 
 順位を確かめてみると29位。総合では26位にランクアップできました。上昇するペースが早すぎる??最終日にいい結果を残せるよう、毎日少しずつがんばる量を増やして臨みます。

 体調やバラスト調整などあまりいい状態でなかった前半戦ですが、この順位は上出来すぎです。終盤になるにつれて選手は皆アグレッシブに突っ込むと思われます。周囲のペースに惑わされることなく自分を信じて頑張るしかありません。

 皆さまの応援が自分を信じれる糧になります。

 後半戦もどうぞ温かいご声援をよろしくお願いいたします。

Task4 自分なりに

  • 2013.01.19 Saturday
  • 03:03
  19日、腹痛と下痢でなかなか眠れず朝がやってきました。脱水症状を防ぐために水を飲むとお腹がきりきり痛むので怖くて水も飲めません。

 朝食に温かい飲み物、これは大丈夫でした。体を休めたいところですが、今日もタスクはあるわけでがんばる以外ありません。フライト直前に薬を飲んで、あとは祈るしかありません。

 コンディションは良いようで97kmのタスクが発表されました。10:30ウインドウオープン。テイクオフを中心とした3kmのシリンダーを12:30にスタートして東へ12km先のターンポイント→北西17km→北東12kmと谷を東から西へとジグザグに北上して次は、43km先南側のファイナルターンポイントをとって北へリターンし12km先にゴールです。



 体力温存のためできるだけ遅くテイクオフしたいのですが、風が無風〜サイド〜フォロー〜微風アゲインストとあまりよくありません。この風だとテイクオフに時間がかかってスタートに間に合わないかも知れません。ウインドウオープン10分前、薬を飲んでトイレに行って、そしてゲートに並びました。派手なスタ沈続出です。体力のない僕はスタ沈して無駄に体力を使わないように慎重にテイクオフしました。エアスタートの30分前でした。

 スタートまでの時間、次の東のターンポイントに近い場所でサーマルを見つけると、あまり何も考えないようにできるだけ同じ場所で待機しました。周りの選手は遠くに行っては低くなって戻ってきていろいろ探り合っているように見えました。


 11:30 スタートです。


 序盤、ターンポイントまでサーマルをつないでいく選手がいる中、僕はあまり上げずに突っ込めたと思います。
 中盤、少し遅れたセカンドグループにいた僕は最北端のターンポイントでは一人低く突っ込みました。ターンポイントの先には焚火が見え良いサーマルがあるに違いないと信じて突っ込んだのでした。しかし、思ったようなリフトはありません。シリンダーに入ってもっと焚火に近寄っていく選手もいましたが、僕は手前の弱いリフトでまわし、上昇が強くなるのを待ちます。
 しかし、焚火に突っ込んだ選手があり得ない上昇で上がっていくではありませんか!!グライダーの動きも半端なく激しい動きをしています!!僕もそのサーマルに乗りたいような怖いような。焚火は一つの畑を焼きつくし、隣の畑へと炎が移った次の瞬間、わらの焼けカスが凄い勢いで上昇してくるのが見えました。

 「ヒエ〜」

 と思って見ていたら、ふと気がつくと自分自身がその中にいるではありませんか!!上昇の勢いで吸い込まれたのでしょうか?それとも俗に言う見ている方へと進んだからでしょうか?今まで聞いたことのないようなけたたましいバリオの音、そして凄い勢いで動くキャノピー、黒い灰と一緒に上がっていきます。

 「グライダー・・・燃えないかな?」

 なんてちょっと心配しながら右ターン、しかし、はじかれて大きく左が潰れコラップすしたまま左ターン・・・

 「っま、綺麗な旋回に入っているからそっとしておくことにするか・・・」

 なんて考えながら焚火サーマルから入ったり出たりしていると、「レスキュー!!」の無線が!

 見ると一人の選手が焚火サーマル内でアンコントロール状態になったようでレスキューパラシュートで降りて行くのが見えました。上空から見るとその選手はまるで焚火の中へ吸い込まれるように見えました。固唾を飲んで見守っていると、何とか焚火からそれて隣の畑へセイフティーランディングしたのが見えました。

※参考までにバリオのメモリーでは25m/sの上昇でした。
※非常に危険なため危険行為となりました。


 まだ雲底まで半分くらいありましたが、次は自分の身に起こるかもわからないモノを見せつけられ、焚火サーマルから離れることにしました。焚火サーマルを最後まで使った選手とはかなりの高度差が出来ましたが、もしものことがあってここで終わるわけにはいきません。
 
 また、セカンドグループからスタートです。その前を行くグループがサーマルを探すために蛇行していくのですが自分の信じたサーマルポイントまでできるだけ直進しました。蛇行するのに対して直進した方が良いに決まっています。わかってはいるのですが、集団が蛇行するとき、自分ひとりだけが直進のコースを選ぼうとするとき、

  「その先で高度を失いすぎて地に足がつくのではないか・・・」
  「自分だけが間違った判断をしているのではないか・・・」
  ・・・etc

という怖さが邪魔をしてなかなか実行できないものです。
・・・でも、それがうまく行くととてもいい気分になります。

 最南端のファイナルターンポイントをクリアーした時にはトップ集団に追いついていました。そしてゴールカット!


 トップより2分遅れの40位でした。ちょっと高度が余りすぎました。

 ↓タスク20位の宮田選手。ブーメラン9が調子良さそうです。


 総合の順位もちょっとずつですが上がってきました。まだまだ序盤・・・「上がるのはちょっとずつでいいんだよ」って自分に言い聞かせてリラックスしてがんばります。

 食事は用心してフルーツサラダだけにしました。でも、これ・・・お腹に悪さしないよね〜?
  

Task3 一歩踏み出せず・・・

  • 2013.01.18 Friday
  • 23:43

 18日、テイクオフは相変わらずの霧の中・・・霧が消えても上空には雲がしっかりと覆っています。
コンディションを判断するのがむつかしいようで、ダミーが上がらなかったり、雨が降ったりでタスクが二転三転します。

 最終的に77kmのタスクとなりました。山岸のスタートはなく沖9km先のスタートです。その後18km先の北のターンポイントの後、南側60先のゴールを目指すレースです。

 11:15ウインドウオープン、エアスタート12:15。9km先のスタートまで1時間しかありません。コンディションが渋いのでスタートだけでもむつかしそうです。
 前のタスクで上位15、女子上位5人が優先権があり、どんどんゲートに入って来るので、早く出たいと思っても中々順番が回って来ません。


 風がほとんどないので失敗する選手も多かったので、やってきた順番を無駄にしないように慎重にテイクオフしました。


 渋いし雲底高度も低いですが、スタートポイント目指して集団で動きます。おそらくトップグループだと思われるグループと移動しますが、スタートポイントのシリンダー手前5kmほどで僕だけサーマルに乗り遅れてしまいます。

 「もっといいところはないか…。サルサールならあるかも・・・。」と、昨日まで飛び慣れていてサーマルポイントもだいたい頭に入っている街へと向かいました。スタートまであと5分を切りました。先ほど置いて行かれたトップ集団は渋いながらも距離を進めスタートには間に合いそうです。

 焦る気持ちを抑えながらサーマルを探して・・・HIT!PWCの選手たちは目ざとく、僕一人だけかと思っても誰かがサーマルのにおいをかぎつけ寄ってきます。サーマルのコアを探すのは二人で十分。かなり良い上昇風に当たって雲底まで上げてクラウドベースの吸い上げを受けながらスタートポイントを目指します。トップ集団がスタートを切ってリターンするのが見えましたが、高度と風上側という位置的に優位だと言い聞かせ5分以上遅れてスタートを切ります。
 
 案の定、帰り際に吸い上げの恩恵を受け、次のターンポイントまで10kmのあたりでトップグループに追いつきました。そこからは次のクラウドベースについて超高速で移動できました。

 が、しかし、雲がなくなってから選択肢が二手に分かれます。僕の思っているコースは昨日降りた煙突サーマルが期待出来る直進なのですが、トップグループは右に90度以上コースを変えます。まっすぐだと思っていた僕は戸惑い、上がるかどうかはっきりしないサーマルで迷ったあげく、90度以上曲がることになってしまいました。

 これが、今回の反省点になるのですが、なぜ後に戻るような選択をしたのか・・・?思い切った勝負ポイントが場面場面であり、良い選択をしていかなくてはなりません。グループの後について飛ぶだけでは勝負しているとは言えません。自分が思っているコースに勝負に出ることも必要だと思ったのです。

 後悔先に立たず・・・90度以上曲がったところのガグリングに入るも、もうサーマルの下の方で上りが悪く、低いまま進むことになります。そして進んできたコースが、あの煙突サーマルのところでした。時間も高度もロスして結局自分が最初に選ぶべきだったコース上を飛ぶことになろうとは・・・

 煙突サーマルで雲底につけてからは日照がなく滑空比競争になり58km付近で降りてしまいました。

 サトウキビ畑に降りたのですがすぐに子供たちがやってきます。

 畑の中は牛さんたちも放し飼い。驚かせてごめんね。

 この日、トップグループの中の数人が70kmを越えたようです。また、僕が降りた後に日照の復活を待って68kmまで距離を伸ばした廣川選手がタスク4位と大健闘でした。


 この晩、僕は腹痛に襲われ1時間ごとにトイレに駆け込むことになりました・・・。正露丸を飲んでもおさまることを知らないこの激痛・・・。正露丸を夕食後に飲んで、深夜にも飲んで次の日を迎えることになったのでした。

Task2 キャンセル・・・ダメダメモード全開(T T)

  • 2013.01.18 Friday
  • 07:09

 17日、雲と霧が多い朝となりました。ダミーも出ますが上りが渋い。でも、雲底まで上げています。
 タスク発表前に昨日の優秀選手の発表です。総合一位、伝説の男 ルカ.ドニーニ。


2位は聖子さん。さすがです。


チームは Spealti。上位の常連です。


 タスク2が発表となりました。109kmのレースです。コース内容は昨日と同じ北の尾根の3kmからスタートし、12km南のターンポイントをとって33km北上、その後南東14km先ののターンポイントをとったらほぼ南へ約60km先のゴール目差してのレースです。

 テイクオフは10時45分にゲートが開いてからすぐにでました。昨日の反省でいろいろとお重り(水)を積んだのでできるだけ慣れたいという気持ちです。

 昨日はフルアクセルで飛んでもどんどんと追い抜かれてしまいましたので重りでカバーしようという作戦です。しかし・・・

 もう何年重りを積まないフライトが続いているだろう・・・
    重たくて浮かなかったらどうしよう・・・
       重りを積んでも遅かったら・・・etc

 そんなネガティブ思考を払拭したくて早めに飛んだはずですが・・・

   グライダーをうまくコントロールできない(T T)
      みんなに比べて浮かない(T T)
         ガグリングをする他機の方が早い(T T)
       
 迷いが体を支配し、操作をする体も判断する脳も、ぎこちない動きでフラフラして、気がつけば地面がすぐそこに!?逆転層が中間にあるのでなかなか上がれずもがくこと30分くらい?一時は積んだ水を捨てようかとも考えましたが午後からバンバンのコンディションになった時に備えてがんばりました。

 エアースタートまであと10分というところで何とかみんなと同じ高さまで来ることが出来て「やれやれ、何とかスタートができる」と、ほっと一息していると、タスクキャンセルのコールが・・・嗚呼無情。

 タスクキャンセルするはず、雲が真っ黒です。


せっかく雲底までつけましたが、雲から離れロルダニニョにランディングしようと向かいます。



 振り返ると雲はさらに濃さを増しているではありませんか!!おまけに雨も降っています。
 高度を下げてロルダニニョ上空まで来ましたが、乱れていてどんどん上がります。



  この上りってもしかしたら積乱雲に発達する特有の吸い上げかもしれへん??
     ロルダニニョに降りれたとしても、たたんでる間に雨が降るかもしれへん??
        この乱れた風でぎこちない操作の僕が無理して降りたらケガするかもしれえへん??

 ダメダメモード全開です。これではいけないということで重りを積んだ時の練習に!と、積乱雲の反対側へフリーフライトすることにしました。

 サーマルで何度も何度も旋回して重りを積んでも他の人と上げ負けないくらいになれたかな?

 でもダメダメモードは簡単にはぬぐい去れません。黒い雲がどんどん広がっており、これはもしかしたら一帯が積乱雲に覆われる最悪の状況になりそうな気がして、

 でも、
    誰かが降りてくれたらそこに降りたい・・・
     一番最初にわけのわからないところに降りてしまうのだけは、このコロンビアという不安満載の異国の地で・・・
     それだけは・・・それだけは・・・

 先に降りそうなICEPEAK6発見、しかも僕と同じ色、同じところに降りて、いろいろ話をしながら連れて帰ってもらおう・・・他力本願で後をついていくとなんと上げ直していくではありませんか!!そこは工場の真上で煙突から煙がもくもくと吹き出ています。煙突よりわずか上でムッとした熱い空気に当たりサーマルを感じますが、コアが捉えどころなくあえなく降りてしまいました。

 マイナスのことをイメージするとどんどんマイナス方向へ行ってしまうようです。一人で、しかもメイン道路からかなり離れた、その上工場の敷地内で穏便に帰してくれるかわからない、想像していた一番最悪の状況になってしまうなんて・・・本当に「トホホ・・・」です。

 
 工場はトウモロコシを加工しているのかトウモロコシを焼いた美味しそうな匂いがぷんぷんします。キャノピーをたたもうとグライダーの中の空気を出したら、焼きトウモロコシのいいにおい。
 
 たたみ終えて工場の出口まで行って門衛さんに「TAXI」を呼んでもらいました。「ここで待て」とのことです。想像していたよりも穏便にクリア出来そうです。
 待つこと数分、来たタクシーがこれです。


 バイクの後ろにグライダーを背負った僕を載せて、バスターミナルまで送ってもらうことになりました。しかし、住宅街の中をグネグネ曲がってどころ走っているのか全く分からないときは、「このまま誘拐団に売られることもあるかも・・・」と不安がよぎりましたが、ちゃんとバスターミナルまで送ってくれました。

 先入観だけで疑ってごめんなさい。送ってくれて本当にありがとうございました。

 こうして、コロンビアを満喫した一日となりました。

 今日という日をプラス思考で考えると、重りを積んだ練習になったですし、コロンビアでヒッチハイクもうまく行くことがわかりましたし、結構親切な方が多いということがわかりましたし、一番良かったことは今日という日がキャンセルだったということです。

 明日は気分を一新してがんばります。

 応援よろしくお願いいたします。

公式練習日&パレード&レジストレーション

  • 2013.01.16 Wednesday
  • 12:40

 15日、今日は公式練習日ですが雨から始まりました。でもすぐに止んで、テイクオフに上がるかどうかなんて迷う様子もなく大会バスが来ています。バージョンアップした感じのバスで快適そうです。雨が降ったことなんて気にも止めない様子ですぐに出発となりました。

 テイクオフに着くとガスが覆っています。練習日とあってか様子が違って、テイクオフに上がるゲートに軍隊さんがいます。


 テイクオフはガスの中…それでもみんな準備にかかります。


 ガスが晴れてテイクオフ!


 なんと、雨がぽつぽつと降ってきました。少しの雨なので大したことはないのですが雲を見ると発達しそう。雨に降られて飛べなくなるのは避けたいのですぐにテイクオフしました。

 最初のサーマルで上げて北へ6kmリッジに沿ってすすみます。リターンして最初のサーマルポイントで雲底までつけて明るい沖へと向かいます。なんとその間ずーっとぽつぽつという音がしていました。大したことはないのですが…沖のほうが晴れていて気持ちよく飛べそうです。

 選手たちとガグリングして高度を上げて南東方向へと進みます。


24km飛んだところでリターンしてロルダニニョへ帰ろうっと思ったのですが、ロルダニニョはスコールが」降っているのが見えます。
 これでは乾いたキャノピーがまた濡れてしまう…ということで、手前のサルサールという隣町の競技場へランディングしました。

 この街もやはり人だかりが出来ます。子供たちは降りてくる選手たちを追いかけます。


 JPAチームの宮田さんも廣川さんも同じ考えで降りました。


 町のセンターへと向かい、バスの乗り方を教えてもらって帰りつきました。やはりロルダニニョには凄い雨が降ったようでした。

 そしてパレードです。街中の人が集まりあふれた道を練り歩きました。「ハポン!」「パポネス!」と声援を送ってくれました。楽しかったです。




 パレードの後はレジストレーション、ブリーフィング、ディナーでお開きとなりました。

 明日からが本番!がんばります。
 温かいご声援をよろしくお願いいたします。


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