Task5 アクセル踏み疲れました・・・

  • 2013.01.20 Sunday
  • 06:28

 20日、以前よりよく眠れました。しかし、まだ余談を許さないお腹状況を抱えタスクに臨みました。

 霧は早く上がって良いコンディションです。ちょっと重りを持った方がいいかな・・・?って思って水を1kgほど多く積みました。それでもコロンビアに来た時よりも軽くなっています。下痢してやせたのでしょうか!?

 テイクオフの風のコンディションが昨日に引き続き今日も良くありません。膝にすり傷を負った選手があちこちにいます。そういえば昨日ド派手にスタ沈していた選手がたくさんいました。ウインドウオープンからエアースタートまで1時間しかないため風が悪い中焦って我先へといったからでしょう。

 こんな状況にもすぐに対応するのがPWCです。今日はウインドウオープンが10:15でエアスタートは1時間15分後の11:30です。スタートは昨日同様、テイクオフを中心とする3kmシリンダー。南へ17kmのターンポイントの後は谷の反対側へ北上すること17km。また谷を反対側へわたり北西へ33km、26km北上して最後のターンポイントをとったら南へ15km先のゴールを目指す112kmのレースです。これでもかというくらい谷を往復させるコースとなっています。


 今日もウインドウオープンぎりぎりに薬を飲んで、トイレに行って、ゲートに並びました。運がいいことに優先ゲートから体重計に乗ることを条件に入れてもらえました。体が重たそうにしていたからでしょうか?重りを持ちすぎていると怪しまれたのでしょう。体がつらそうにしている理由は重りのせいではなく腹痛のせいなのはご存じのとおりです。

 ゲートで並んでいる間も結構つらいので早めにゲートインできてラッキーです。でも、相変わらずスタ沈の危険性は高い風のコンディションなので、より一層慎重に、そして連日の腹痛で体力が衰えていることを考えて思いっきり地面を蹴りました。

 テイクオフ後は次に備えてシリンダー内の南側で優位な場所を探します。雲底のそばでエアスタートの時間を待ちます。山の奥側のグループと沖のグループ、そして中間のグループに分かれました。僕は中間のグループで雲の脇を雲に入らないように上昇でき、そしてスタート時間を迎えるました。我ながら良いスタートを切ることが出来ました。


 良いスタートを切った集団には有力選手がたくさんいます。

 普通に飛んでいては置いていかれるし追い抜かれていくのがわかります。下手に後ろを振り向いてしまうと、無意識のうちにアクセルが緩んでしまいそのすきに抜かれます。そう、背後には常にトップのスキを狙っている輩が控えているのです。


 トップグループにしがみついて40kmほどの地点まで来た時、セカンドグループが良いサーマルをヒットさせ、トップグルーは渋いサーマルでスタックする場面に遭遇しました。そこで驚いたのがルカドニーニ選手です。もちろんトップグループにいた彼はどんどん低くなっていきます。にもかかわらず、いったん高度を上げ直すのではなくサーマルを捨て、上げきったセカンドグループよりも早く、しかも誰よりも低く次のターンポイントへと向かっていくではありませんか!?

 高く余裕で向かうセカンドグループより先に行って効率の良いサーマルをヒットし、そしてリードを許さない!!そんな気迫を感じるフライトを見ることが出来ました。

 感動を覚えながら遅れてついていきます。谷の西側は練習日に飛んだことのある場所でした。

 「あそこであげたな」
 「反対側からみるとこんな地形だったんや」

 とか、まるでずいぶん昔のように懐かしく思い出しながら雲底までつけて、今度は最北端のターンポイントを目指します。北上するにつれてサーマルが弱くなったのか、はたまた、みんなサーマルのありかがわからないのか全体のスピードが落ちました。僕が低い位置ではありますが何とか先頭グループとともに移動し最後のターンポイントをクリアーしました。

 このままの勢いでファイナルグライド・・・と行きたいところですが、ゴールまでどう見ても滑空比では届かない角度ですし、2台ある両方のGPSが届かないと言っています。

  「昨日は上げすぎたが、いくらなんでも低すぎるんではないか?」
  「ここは無謀な賭けに出ず、もう少し上げてから行こう」
  「GPSが届くと表示したが、どうせなら鳥がいるラインを選ぼう」
 ※コース上を飛ぶ鳥の動きで沈下が少ない、もしくはリフトが期待できました。

 という作戦で最後の12km以上の距離をフルアクセルで進みました。同じタイミングで同じ高度ですぐそばに数機いましたが、おそらく同じようにファイナルグライドを切ったとこでしょう・・・気にすると抜かれるのでゴールに集中します。姿勢は、足はピンとアクセルをフルで踏み込みロックし、手や顔の空気抵抗を減らし、ひたすらGPSの矢印と実際に見えるゴール目指します。

 ファーストタスクでは周りのスピードばかり気にしていましたが、それが抜かれる原因だと思い始めたからです。周囲に惑わされることなくゴールまで一直線に・・・

 ゴール手前にあるスピードセクションシリンダーまであと少しというところで足がつりそうになる感覚がありました。でも、今ここで緩めるわけにはいきません。

   大丈夫・・・
    もうすぐ・・・
     がんばれ・・・



 自分を励ましながらスピードセクションをカット!ふぅ〜、やっとアクセルを緩められる・・・でも、まだゴールしたわけではありません。
※スピードセクションとは低高度までフルアクセルを踏むと危険なため、安全上ゴールより手前1km以上にスピードセクションのシリンダーを設け、そのシリンダーをカットした時間がタイム得点となります。スピードセクションを通過後はアクセルを緩めてもいいのですが、実際のゴールラインには届かなくてはならないのです。

 下を見るとゴールラインまで届かず降りてしまった選手がいます。アクセルは緩めますが、ゴールまで安全に辿り着くため気を引き締め直します。ゴール手前は強烈なシンクがありゴールライン通過はなんと対地30mくらい。風に向くためのワンターンしかする余裕がありませんでした。

 飛行場に届いたにもかかわらずゴールラインには届かなかった選手たちも数人います。かわいそうですが、これが勝負です。僕も判断を間違ったままだったらゴールできなかったかもしれません。最小限の余裕でリスクをマネジメントする・・・これが勝負のカギかもしれません。



 とりあえず初日に来たことのあるゴールの空港で記念撮影です。
 
 順位を確かめてみると29位。総合では26位にランクアップできました。上昇するペースが早すぎる??最終日にいい結果を残せるよう、毎日少しずつがんばる量を増やして臨みます。

 体調やバラスト調整などあまりいい状態でなかった前半戦ですが、この順位は上出来すぎです。終盤になるにつれて選手は皆アグレッシブに突っ込むと思われます。周囲のペースに惑わされることなく自分を信じて頑張るしかありません。

 皆さまの応援が自分を信じれる糧になります。

 後半戦もどうぞ温かいご声援をよろしくお願いいたします。

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